「母はこの家に住み続けられるのか」と気になった話
両親の終活について相談を受ける中でふとこんな不安がよぎりました。
「もし父が先に亡くなったら母はこの家に住み続けられるのだろうか」。
相続では家の名義が子どもたちに分散する可能性もあり残された親の住む場所が不安定にならないか心配になったのです。
調べてみると「配偶者居住権」という制度があることを知りました。
配偶者居住権とは何か
これは亡くなった人の配偶者が相続が発生した後もそれまで住んでいた家に無償で住み続けられる権利です。
家の所有権(名義)自体は子どもなど他の相続人が取得しても配偶者は「住む権利」だけを別に取得できるという仕組みです。
なぜこの制度ができたのか
調べてみると以前は「配偶者が家に住み続けたいなら家の所有権そのものを相続するしかない」というケースが多くその結果他の財産(預貯金など)をほとんど相続できず老後の生活資金が不足するという問題が指摘されていたようです。
配偶者居住権は「住む場所」と「他の生活資金」を両方確保しやすくするための制度として設けられたと知りなるほどと感じました。
私が確認した注意点
・配偶者居住権は遺産分割協議や遺言、家庭裁判所の審判によって設定される
・登記をしておかないと第三者に権利を主張できないことがあるため設定した場合は登記までしっかり行う必要がある
・あくまで「住む権利」であり家を売却する権利まではない(売却には所有権を持つ人の判断が必要)
この最後の点は特に重要で「住めるなら所有権と同じようなものだろう」と誤解しそうになりましたが全くの別物だと理解しました。親が生きているうちにやるべきことについては親が生きているうちにやることで、相続した家に誰も住まない場合の対処法は相続した家に誰も住まない場合どうすればいい?で解説しています。
知っておくべき知識:配偶者居住権は「住む権利」と「所有権」を分ける制度
・配偶者居住権により配偶者は家の所有権がなくても住み続けられる
・所有権と住む権利を分けることで配偶者が生活資金も相続しやすくなる
・権利を第三者に主張するには登記が必要で売却の権限は含まれない
私が調べてみて感じたこと
「住む場所」と「お金」どちらも大事な問題なのに以前の仕組みでは両立が難しかったのだと知りこの制度の意味を実感しました。
両親の今後を考えるうえで知っておいてよかった知識です。
次にやるべきこと
配偶者が今の家に住み続けられるか不安がある場合は配偶者居住権という選択肢があることを家族で共有し必要であれば早めに専門家へ相談することをおすすめします。
「親の家に残された配偶者が住み続けられるか不安」「配偶者居住権の設定方法を知りたい」
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