「親の土地や家を相続することになったけど、正直どうすればいいのか全くわからない。。。」
これが2年前の私の正直な気持ちでした。
父親と長年不仲だった私が、まさか相続問題に関わることになるとは思ってもいませんでした。
母親から「家と土地の処分を一緒に考えてほしい」と相談された時は「知るかよ好きにやれよ」って内心思ってました。
仕事で多忙な中、「相続すべきか・売るべきか・最初から放棄すべきか」を考えながら自分なりに調べれば調べるほど難しい法律用語などが出てきて正直混乱しました。
「何でオレがこんなことしなきゃならねーんだよ。年寄りなんか仕事もしてねーで暇なんだから自分でやれよ」って軽く言った事もありました。
この記事では私と同じように突然相続問題に直面して困っている方のために、私が仕事の合間に時間をかけて丁寧に調べ、税理士・司法書士・不動産会社に相談して得た「判断基準」をわかりやすくまとめました。
※(注意) 本記事は専門家でもない私が個人的に調べあげた内容をまとめたものになります。
実際の判断は必ず税理士・司法書士などの専門家にご相談ください。
「土地だけ放棄する」はできません
最初に知っておいてほしい重要なことがあります。
最初は「不要な土地なんか放棄すれば良いじゃん」と思っていました。
しかし調べてわかったことは、放棄することは原則できないということです。
相続放棄とは亡くなった方の財産と負債のすべてを放棄する手続きです。
土地は要らないけど預貯金は欲しいという選択は遺言書などにそう書かれていなければできません。
つまり選択肢は大きく3つです。
① すべて相続する(単純承認) 土地・家・預貯金・借金のすべてを引き継ぐ。
何もしないと自動的にこれになります。
② すべて放棄する(相続放棄) プラスの財産もマイナスの財産も一切受け取らない。
家庭裁判所への申請が必要で亡くなったことを知った日から3ヶ月以内に手続きが必要です。
③ 相続してから売却する いったん相続した上で、不要な土地・家を売却して現金化する。
これが最も柔軟な選択肢です。私が最終的に選んだのもこの方法です。
判断するための5つのポイント
では具体的にどう判断すればいいのか。私が専門家に教えてもらった判断基準を整理します。
ポイント① 土地・家の価値はいくらか
まず無料の一括査定サービスを使って、土地や家がいくらで売れるかを確認することが最優先です。「売れないだろう」と思っていた物件が意外と高く売れるケースは少なくありません。
私自身も査定してみて想定より高い価格が出て驚きました。
まず価値を知ることが判断の第一歩です。
査定は無料でできます。複数社に依頼して相場を比較することが重要です。
ポイント② 借金・負債はあるか
親に住宅ローンや借金が残っている場合は要注意です。
土地の価値より借金が多いなら相続放棄が有利になることがあります。
金融機関・法務局・市区町村役場で確認できます。不安な場合は税理士に相談するとスムーズです。
ポイント③ 相続税はかかるか
相続税がかかるのは相続した財産の合計が基礎控除額を超える場合だけです。
基礎控除額の計算式: 3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数
(例):法定相続人が2人の場合 3,000万円 + 1,200万円 = 4,200万円 → 4,200万円以下なら相続税はゼロ
実は相続税を払っているのは全体の約1割程度です(国税庁データ)。「相続税が怖い」と思っている方の多くが実際には対象外というケースが多いです。私もそうでした。
ポイント④ 維持コストはいくらかかるか
相続した土地・家を持ち続けると毎年固定資産税がかかります。
さらに放置して「特定空き家」に指定されると固定資産税が最大6倍になる制度もあります。
維持コストを長期で計算して、売却した場合の手取りと比較することが重要です。
ポイント⑤ 家族・兄弟との関係はどうか
相続は家族全員の問題です。一人だけで勝手に決めるとトラブルの原因になります。
私の場合も最初に家族全員で話し合いの場を設けたことで、その後の手続きがスムーズに進みました。
判断チェックリスト
以下の項目を確認してから専門家に相談することをおすすめします。
✅ 土地・家の査定額を確認した
✅ 親の借金・ローンの有無を確認した
✅ 相続財産の合計が基礎控除内か計算した
✅ 固定資産税など年間維持コストを計算した
✅ 家族・兄弟と話し合った
✅ 相続放棄の期限(3ヶ月)を確認した
最初にやったこと
私が最初にやったことは相続経験のある友人から話を聞いた事と査定依頼です。
何もわからない状態でいきなり税理士に相談しても全て丸投げみたいで嫌でしたが何をどうすれば良いのか?何を聞けばいいのかもわかりませんでした。
まず「土地がいくらで売れるのか」という事実を知ることで、その後の相談の質が格段に上がったと実感しています。
無料の不動産一括査定サービスを使えば複数の不動産会社に一度に査定依頼ができ、相場を把握できます。
まとめ
- 土地だけを選んで放棄することは原則できない
- 相続税は基礎控除を超えなければかからない
- まず土地の査定額・借金の有無・維持コストの把握が第一歩
- 放棄の期限(3ヶ月)があるので早めに動くことが大事
- 判断に迷ったら税理士・司法書士への無料相談を活用する
「とりあえず何もしない」が一番危険です。2024年からは相続登記も義務化されており放置すると罰則(10万円以下の過料)が発生します。
まず「土地・家の価値を知ること」から始めてみてください。
参考情報(公的機関)
- 国税庁「相続税の基礎控除額」https://www.nta.go.jp/
- 法務省「相続登記の義務化」https://www.moj.go.jp/

